2013年6月9日日曜日

アドテック九州 カンファレンスまとめ(個人的感想含む)1日目

オープニングキーノート:「会話」から「コンバージョン」まで

最初に質問。
facebookを代表する「ソーシャル」は、マーケティングできるのか?

○その昔は、全てが近場で完結した。
 ⇒革命が距離の概念を縮め、今や「距離」は無くなった。
  ⇒産業革命、生産革命、IT革命(ECでは遠く離れた地の商品も買える)

○距離の概念が無くなった結果、マーケティングの概念も変わった。
 ⇒顧客は、目の届く範囲では無くなった。

○ウェブ上のバーチャルな意味での「個人」が重要。
 ⇒「ソーシャル」とは、ネット上での「私」の分身を指している
  ⇒ネット上(facebook)には、私の情報が溢れている。
   ⇒なぜなら「私の分身」だから!

⇒すなわち、「ソーシャル」とはウェブ上の個人であり、
  facebookとはマーケティングにおける重要なプラットフォームである。

⇒マーケティングとは、営業せずとも顧客が商品を購入する為の手段であり、
  したがってウェブ上の個人のプラットフォームであるfacebookは、今までに無いものである。


「私の分身」をランク付けするために、最近はリタゲもやっている。
facebook内で完結するプライベートDMPや、ダイレクトマーケティングのための「conversion pixel」という計測タグも始めた。

見込み客⇒コンバージョン⇒優良顧客⇒インフルエンサー

この漏斗図を、facebook上だけで実現することができる。
重要なことは以下の3つ。

①ラストクリックだけで観るな。広告で観るのではなく、顧客を軸にして分析しろ
②?(何言っているか解らなかった)
③ファンの数を可視化しろ。KPIにもなる。

重要なのは、対話からインフルエンサーになるまでの漏斗図であり、顧客体験である。
個人を対象としたマーケティングは、もはや広告を出稿するに留まらない。





ダイレクトマーケティング最前線2013

競争の激化するEC業界。

求められているのは「差別化」であり、
集客⇒購入⇒継続のプロセスを社内で「勝ちパターン」化させること。

例)継続のために、顧客を「えこひいき」したっていいじゃないか!


○環境が劇的に変化しても、生き残るためには?
 ⇒人材育成が急務
  ⇒障壁が低いということは、リテラシが無い人間でもそこそこできる
  ⇒2年に1回吹く大風で飛ばされない人材を社内で育成するべき
 ⇒データを漏らさず取る
  ⇒現状を把握できなければ、良くすることはできない
   ⇒新規/既存
   ⇒サイト訪問者の質
   ⇒検索
   ⇒購買前行動
 ⇒しかし、そのために単純にツール使ってもダメだよ?
  ⇒目的は「企業の永続」であり、ツールがあってもダメ、使いこなせないと。

○以前は、ECは初期投資が多かった
 ⇒AWSやオープンソースにより初期投資コストは劇的に下がってきた
  ⇒利益の出易い時代となった

※勘違いしてはいけないのは、ECだから商品が売れるのでは無い
 ⇒ネットはあくまで「距離の概念を無くす」ものでしかなく、物がよいから売れるのだ


もっともリソース投下の重要性が高いのは、顧客との関係構築
 ⇒CRMは、ソーシャルな時代にその役割を担えきれなくなっている!
  ⇒情報発信で「売上」があがるわけではないが、「関係構築」のためには良い
  ⇒双方向性!

今後求められるのは、「技術の選抜」であり、「KPI設計」である。
 ⇒何を事業の目標にするか?
 ⇒そのために、どのようなシステムを扱うか?





ディスプレイ広告におけるダイレクトレスポンスとCPOの関係とは?


通販において、集客の「裾野」は広がる一方である。
 ⇒リスティング、アフィリエイト、最近ではDSP(純広)まで。

○「枠もの」と「DSP」の違いを理解しておく
 ⇒同じ純広だが、「DSP」は言い方を変えればバルク債権である
 ⇒DMPと一体化することで、枠でなく人にお金を払う、言わば付加価値をつけた意味は大きい

プライベートDMPは、内部データしか持たないECにとって、
外部データと突き合わせることで顧客情報の乖離を無くす重要な存在。

⇒顧客との関係構築に欠かせなくなるだろう。

# このセッションは外れでした。
# こういうのは、アドテック東京でやればいいんだよ。





ブランディング・キャンペーンにおけるレスポンスと売上の関係

TVの威力は未だ大きい。
 ⇒TV出航で「ブランド」指名検索数が3倍に膨れた!
  ⇒リーチ力、信頼、強制接触という強みを持っている

○ではブランドとは何なのか?
 ⇒消費者の頭の中に形成されているもの
 ⇒顧客に対して、企業発信により積み重ねられてきたもの
  ⇒ある種、方向性が定義され、マインドセットされている

○認知度が上がると、レスポンス数は上がるのか?
 ⇒分母が増えると分子が増えるなら、率はどう変わっているか確認
 ⇒重要なのは、ネットでは「数字」で計れること!
  ⇒これはインターネットの強みであるが、マーケティングにとっては弱みである。

ブランドは永続性のあるものである。
 ⇒企業は、次の2つを「マーケティング」している。
  ⇒将来の顧客の育成
  ⇒明日の顧客を今日刈り取る(レスポンス系は主にこっち)

つまり、「マーケティング」とは
 ⇒ブランディング(明日の創造)
 ⇒レスポンス(営業の代わり)

広告の求められる役割は、状況に応じて大きく異なっている!!
レスポンスを求めることは重要だが、明日の利益を奪ってはいないか?





通販ビジネス実践解説:成功するECサイトモデルとは?

ライフシーンに応じたデバイスの登場。
ECサイトの中でも、スマホ、PC、タブレットと対応領域が変わってきた。

○売上をあげるために必要なことは?
 ⇒全体を俯瞰すること(局所的にならないこと)
 ⇒クリティカルチェーンから潰していくこと
  ⇒エラーを分析する
  ⇒ライオン株式会社の場合、たった5人で年間360回のバージョンアップ

改善にゴールは無い。
常に変化して、ベストな形を追求する。
 ⇒そのために分析が必要
  ⇒アクセスログ
  ⇒これも「人」の「行動」の1つ

自社に合った、状況に合った、成功法則を創り上げる!
 ⇒通り一辺倒な改善では全く役に立たない
 ⇒付加価値を上げるには、顧客の価値を理解する
  ⇒顧客からヒアリングを行い、価値を理解する活動が重要



実店舗とネット店舗の共存共栄をするためには(ケーススタディ)

共存共栄のためには、
ネット広告における、刈り取り偏重型からの脱却が必要。
⇒ブランドの話にも通じる!

①見つけて貰う(気付いて貰う)
②顧客と出会う
③体験して貰う
④感動して頂く
⑤ファンになって貰う
⑥応援して貰う

このプロセスを実店舗だけで実施するのは無理。
ネットが補完するという話では無く、共存して顧客との関係を構築していくべき。





0 件のコメント:

コメントを投稿